わくや
宮城県遠田郡涌谷町
2017年4月15日
宮城県遠田郡涌谷町-宮城県北部の街。
日本初の金の産地として知られる。
箟岳山のある山間部を中心に、
北の旧迫川と南の江合川流域に街が広がる。
カタクリの花が春の始まりを告げたあと、
桜並木の彩が街を春に染める。
涌谷城(涌谷要害)。室町時代に創建されたのち涌谷伊達氏の居城となる。明治時代に取り壊されたが、昭和48年に史料館として再建された。その姿は天守閣を模して造られた物で当時の姿をそのまま再現した物ではないが、街のシンボルとなっている。
桜はまだ咲いてはいなかった
宮城県の北部、遠田郡にある町。電車だと仙台駅から約1時間ほど。今回の目的は桜。まずはJR涌谷駅から徒歩15分程度の城山公園へ。公園とそのすぐそばを流れる江合川の桜並木が見事な場所なのだが・・・・、咲いていない・・・。この日の時点で仙台市内の桜は満開。市外でも涌谷町から近い小牛田の辺りの桜も咲いていたのだが、涌谷町の桜はまだ開花し始めたばかり。ここ数日の悪天候で足踏みしたらしい。例年は「わくや桜まつり」の行われる4月15日頃には見頃となるのだが、桜並木はほぼ咲いておらず、城山公園は七部咲きといったところだった。残念。桜並木を眺める場合だが、川岸に下りて眺める場合は特に問題はないが、道路で見る場合は、車の交通量がそこそこ多く、しっかりとした歩道があるわけではないので写真を撮る場合などは注意が必要。
箟岳山のカタクリ
桜がまだなので涌谷駅・城山公園の北東にある箟岳山へ。4月の前半は頂上にあるカタクリ群生地が見頃になる。頂上まで道路があるので特に苦もなく登ることができる。カタクリ群生地は、そこまで広いわけではなく、カタクリの花自体が小さく落ち着いた色合いであり、密集して一面を埋め尽くすというような花でもないので地味なスポットではあるが、落ち葉の間からピョコピョコと花が咲く様は春の始まりを感じさせてくれる。ちなみに、頂上へ行く途中にある石仏広場の桜と、その前の道路の桜並木も美しいが、もちろんまだ咲いていない。こちらは城山公園付近より毎年開花は遅く、見頃になるのは4月20日あたりから。特に広場内の桜は4月末頃に満開になる品種が多い。
城山公園
雨と暴風の中、江合川を眺めながら再び城山公園付近へと戻る(戻った頃には雨と風は止んだ)。七部咲きの桜を眺めつつ園内を歩く。なかなかの桜スポットということもあり、観光客も多かった。公園の奥には涌谷神社が鎮座する。神社のまわりの桜は満開。他に梅と花桃が咲いていた。涌谷神社は「伊達騒動」の中心人物である涌谷伊達氏の伊達安芸宗重公を祀る神社である。